カンボジア 地雷除去 12月25日版

地雷除去、日本が技術協力と170万ドルを援助

 

日本政府は、カンボジアの地雷除去センター(CMAC)に対し、2020年2月から4年間の技術協力と170万ドル余りの援助を決定し、12月24日、両者が合意書に署名した。

クメール・タイムズ紙によると、CMACのヘン・ラタナ長官は「日本の援助によるこの活動は、CMACの能力を高め、CMACが世界各地の地雷時探知及び除去活動の分野でキープレーヤーになっていくことを確実にするものだ」と、述べた。

 

また、170万ドルの援助については、2020年1月から6月までの間に、CMACが450人の地雷除去専門家を各地に派遣する費用に充てられるという。

ラタナ長官は、「日本は1992年からCMACの地雷除去活動に対し、7000万ドル以上の無償援助と5000万ドル相当の機材を提供してくれた。そのおかげで、CMACは1034平方キロメートルの土地の地雷を除去し、農業支援やインフラ整備に取り組むことができた。除去した地雷や不発弾の数は270万個にのぼる」と、明らかにした。

 

カンボジアは1970年代から20年余り続いた内戦と混乱により、多数の地雷や不発弾が残された。特にタイ国境周辺はその被害が大きく、現在でも地道な地雷除去作業が続いている。また、除去後の土地利用や、住民の定住促進が課題となっており、政府やNGOは、地雷除去後の社会開発にも取り組んでいる。

 

一方でCMACを中心とするカンボジアの地雷除去技術は国際的に高い評価を得るようになり、国外での地雷除去に専門家を派遣するまでになった。多くの人々の命を奪った「地雷」という負の遺産だが、長くその除去と取り組んできた経験は今、多くの人々の命を救う技術として、カンボジアの財産になっている。

 

(参考原文:https://www.khmertimeskh.com/50673453/japan-to-support-demining-for-another-four-years)

 

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