シルクプロテインを活用した化粧品について

イル・ヴリールは、
JICAの中小企業・SDGsビジネス支援事業「普及・実証・ビジネス化事業」に採択され、
カンボジア政府と連携を取りながら、
カンボジアンゴールデンシルク(以下、Cambodian Golden Silk = CCG)を
活用した化粧品の製造・販売をしています。

~蚕を育てる~
 クメールの伝統であるシルク産業。しかし、2020年頃には、カンボジアに手織りの技術は伝承されているにもかかわらず、その生糸の原料である蚕は輸入に頼っていました。また、2020年以降、コロナウイルス流行の影響を受け、カンボジアの養蚕農家の数は減少していました。そこで、イル・ヴリールでは、カンボジアの伝統である養蚕業の復興を目指し、カンボジアの農業省と共に養蚕業から始めました。養蚕農家を訪問し、質の良い生糸ができる蚕を探し、養蚕農家には日本から養蚕の技術を提供しました。また、イル・ヴリールでは、使用する全てのシルクをカンボジアの農家から購入するようにしています。

~シルクを活用する~
 農家の方々が育てたシルクは、カンボジア王立農業大学(RUA)に運ばれます。イル・ヴリールのシルクプロジェクトが始まる以前は、カンボジアにシルクから美容成分を抽出する技術がありませんでした。そこで、カンボジアで育てた蚕をカンボジアで化粧品にすることを目指し、カンボジア王立農業大学に「イル・ヴリール ラボ」を作り、美容成分を抽出するための機械を導入しました。イル・ヴリール ラボでは、カンボジア王立農業大学の教授と学生が日々研究を取り組んでいます。カンボジアにシルクから美容成分を抽出する技術がなかったため、タイから教授を招待し、カンボジアの教授と学生に技術指導を行いました。現在では、25種のシルクの内、美容成分を最も多く含む種類を特定し、シルクから美容成分を抽出しています。

~シルクから抽出した美容成分を活用する~
 イル・ヴリールでは、このシルクから抽出した美容成分を化粧品に配合させています。美容成分の名称は「セリシン」というもので、肌のるおいを保つ働きをします。シルクを配合した化粧品につきましては、イル・ヴリールのオンラインストアよりお確かめください。


~カンボジアの産業にする~
 現在、カンボジアでは、美容産業がまだ確立していません。また、女性の経営者が少なく、カンボジア政府は女性の社会進出に力を入れています。そこで、イル・ヴリールは、カンボジアで美容サロンを経営しているノウハウを生かし、今後の女性が経営を始めやすいビジネスモデルの形成に取り組んでいます。イル・ヴリールは、日本とカンボジアを拠点に国内外で化粧品の販売をしておりますが、このシルクプロジェクトを通して、今後とも化粧品でSDGsの実現のために取り組んでまいります。

~シルク化粧品を普及させる~
 イル・ヴリールは、カンボジア王立農業大学で抽出したシルクの美容成分の活用を進めています。OEM・ODMも受け付けておりますので、ご興味がある方は「OEMの商品開発」をご確認ください。イル・ヴリールの化粧品に配合する美容成分は、主に蚕の糸から抽出したもので、蚕の中身部分につきましても、今後活用を進めてまいりたいと考えております。昨今の流行として、昆虫食等がありますが、シルクやシルクプロテインの活用に関して詳細を知りたい場合は、「お問い合わせ」よりご確認ください。

社長ブログ

  1. カンボジアの市中感染

  2. カンボジア通信 3月2日版

  3. カンボジア通信 2月27日版

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