カンボジア進出のきっかけは「ご縁」

2011年にカンボジア現地法人を設立致しました。

設立当時、日本において売上も順調に推移していたところ、2011年3月11日の東北大震災が起こりました。インターネット通販を中心に事業展開をしていたため、弊社の東北地区の売上は壊滅状態で、3割程度の売上が減少しました。

今後の先行きに不安も覚え、経営者の多くが下を向いている中、私は海外進出を決意しました。視察のために友人を訪ねてカンボジアを訪問しました。

そこは、まさに衝撃と感謝の連続でした。

多くのカンボジア人が、日本人の私を見て「I pray for Japan(日本のために祈ろう)」と暖かい言葉を多くかけてくれました。また人口ピラミッドは日本とは真逆でとても若い国で、心の底から不思議と活力がみなぎっていました。

たった5日間ほどの滞在でしたが私の心はすでに、「この国で勝負したい。日本の中小企業の力をこのステージで示したい」と決まっていました。2011年2月~10月の間に計6回足を運び、自らの足で情報を集めました。

そしてその年の11月に法人を設立することができました。

時代は「SDGs」ブーム

弊社では特にSustainable Development Goalsの通り「持続可能である」という部分を大事にしております。これを実現させるためには、他社依存ではなく、相互依存が大事と考えます。どちらか一方に頼る形では、必ず持続が難しいと思うからです。

私は、「カンボジア人は素晴らしい」ことを知っています。「勤勉で能力がある」ことも知っています。だからこそ、私はカンボジア人と相互に協力し一緒に成長していきたいと思います。

そこには「give & given(与えるから与えられる)」の精神があり、まずは自分から、giveしていきます。それに応えてくれるカンボジア人と一緒にビジネスを取りくみ、成果をあげていけると信じています。常にこの精神を中心に活動を続け、多くの実績をあげていきたいと思います。

現地TVニュースにて放送
王立農業大学、JICA、イルヴリール3者契約

2016年度には独立行政法人国際協力機構(以下JICA)の中小企業海外展開支援事業「案件化調査」に採択され、カンボジアゴールデンシルク(以下CGS)の可能性の調査を行いました。

非常にポジティブな興味深い結果が得られました。

この結果を受けて、2019年度には、JICAの中小企業・SDGsビジネス支援事業「普及・実証・ビジネス化事業」に採択され、CGSを活用した化粧品の開発を行い、世界へ向けて発信し、ブランディングを行いたいと考えております。

カンボジアには多くの素晴らしい農作物があり、日本の製品加工技術は世界屈指のレベルと思います。

その2点が交わることで、カンボジア農作物の付加価値は上がり、技術を持つ日本の中小企業が海外進出できる手段であると考えます。この活動をしていくにあたり一般社団法人 日本カンボジア協会のご支援を受け、ノロドム・シハモニ国王陛下に拝謁することもできました。

パン・ソラサック商務相と会談
イン・カンタ・パビー女性相と会談
ベン・サコン農水大臣と協議
ベン・サコン農水大臣と協議
プアン・サコナ 文化芸術相と会談

またフンセン首相をはじめとする閣僚の皆様にもお会いさせていただき、日本の中小企業の技術に期待されておられることを肌で感じることができました。

カンボジアにおける活動も、随時このHPで世界に向けて配信してまいります。

カンボジアにおいて日本企業の可能性は無限大

チャン・スントゥール運輸・公共事業大臣と協議
スン・チャントゥール運輸相と会談

カンボジアで共に活動したい皆様は大歓迎です。カンボジア進出にご興味がある事業者様、就職前にインターンを海外で経験したい学生、在日カンボジア留学生の皆様「give & given」の精神を共有できる方であれば、何ら問題はありません。

ぜひ一緒に挑戦致しましょう。