カンボジア通信 2月20日版

カンボジア通信
2月20日

プノンペンで市中感染
隔離中に外出か、32人が陽性
 

 

 カンボジア保健省は2月20日、プノンペン都内で32人の新型コロナウィルス新規感染者
を確認したと発表した。保健省によると、感染者はダイヤモンドアイランド(コー・ピッ
)のクラブ「N8」を利用した人がほとんどとみられ、地元紙は32人がすべて中国人だと報
じている。32人のほか、現在も接触者などを追跡中。
 

 

 クメールタイムズ紙の報道によると、2月19日、プノンペン滞在中の中国人女性が国外
へ旅行しようとして受けた新型コロナの検査で、陽性と判明。その女性と接触のあった人
たちを検査したところ、陽性者数は20日朝までに32人にのぼった。
 

 

 フン・セン首相は同日朝、国民に向けテレビで演説をしてクラスター感染の事実を公表
。「感染の始まりが明らかにカンボジアであるということは、これまでになかったことだ
」と、述べた。フン・セン首相は、2・20市中感染事案をもってすぐに学校を閉鎖する考
えはない、としているが、適切な予防措置がとられていない場合は厳しく対処する、とし
た。感染者が確認されたコンドミニアム2か所やクラブN8、その周辺の地域は封鎖されて
いる。
 

 

 クメールタイムズ紙によると、数日前、ソカ・ホテルに隔離されていた4人が警備員に
わいろを渡して外出しており、この4人のうち2人が陽性だった。同紙は彼らが今回の市
中感染の始まりになった可能性があるとしている。また、4人を外出させた警備員は聴取
のため身柄を拘束されている。
 

 

 カンボジアでは昨年11月28日、市中感染が発生した。このときは収束する1か月後まで
に6000人以上が検査を受け、41人の陽性者が確認された。


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