2020年のカンボジア成長率、2.3%に
新型コロナウイルス感染拡大の影響で
アジア開発銀行(ADB)は4月3日、年次の主要経済報告書である「アジア経済見通し2020」を発表した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、各国の経済は大幅に減速し、カンボジアの経済成長率は、2.3%と推測された。
クメールタイムズ紙によると、ADBのカンボジア代表は同国の経済成長率について、「2020年には2.3%に落ち込むものの、今年の末までには感染拡大が抑制されれば、21年には5.7%にまで回復すると推測される」と語っている。さらに、「カンボジア政府はこの危機に直面し、縫製業セクターのワーカーへの給与補償や、影響を受けた事業者への免税措置など、正しい対策に取り組んでいる。最も影響を受けやすい人々への打撃をできるだけ小さくするように取り組んでいる」と、評価した。
カンボジアの経済成長率は、2018年は7.5%、2019年は7.1%と、7%台を維持してきたが、新型コロナウイルスの影響は免れないようだ。東南アジアと東チモール11か国の成長率は1%(2019年は4.4%)にとどまる見通しで、なかでも域内先進工業国のタイはマイナス4.8%と、深刻な影響を受ける見込みだ。
ADBによると、アジア・太平洋地域の経済成長率は当初予測の5.5%から大幅に下方修正され、2.2%になる見込みだ。年内に経済活動が正常化すれば、21年には6.2%に回復すると見込んでいる。
(原文:クメールタイムズ紙 https://www.khmertimeskh.com/50709859/new-gdp-prediction-is-not-optimistic/
アジア開発銀行 https://www.adb.org/ja/news/developing-asia-growth-fall-2020-covid-19-impact)
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