カンボジア ボバ・デビ王女死去 11月22日版

ボパ・デビ王女死去、火葬は25日(月)に

伝統舞踊の復興に尽力

 

カンボジアのボパ・デビ王女(故シアヌーク国王の長女)が11月18日、タイ・バンコクの病院で亡くなった。76歳だった。

ボパ・デビ王女は、王室舞踊団の舞踏家として活躍。内戦で衰退した伝統舞踊とはじめとする文化復興にも努め、文化芸術大臣も務めた。

ボパ・デビ王女のご遺体は19日にタイからカンボジアへと到着。カンボジア国内では20日を服喪の日と定めて、アルコールの販売などを控えるよう通達が出された。また、半旗を掲げるよう通達された。

 

クメールタイムズ紙などによると、王女のご遺体はワット・ボトムに安置されており、シハモニ国王をはじめとする王室関係者や、フン・セン首相をはじめとする政府関係者が相次いで訪れているという。火葬は25日午前8時半から行われる予定だ。

 

王女の死去にあたり、王室舞踊団は王女の過去の映像などをウェブサイトに掲載した。その中には、カンボジアの王室舞踊がユネスコの無形文化遺産に登録された際の映像もあり、ボパ・デビ王女はこう話している。「カンボジアの伝統舞踊は無形文化遺産に登録されたが、それでこの活動が終わるわけではない。私や、他の踊りの師たちは年老いている。だから次の世代に引き継ぎたいと思っている。すべての若者のみなさん。芸術家だけでなく、すべてのみなさん。どうか、私たちの文化、そして文化を守る活動を支えて欲しい。私たちは、ほかの何を真似するのでもなく、自分たち自身の手で、この文化を作り上げてきたのだから」

 

カンボジアのポル・ポト時代、知識人や芸術家たちは、政権の「粛清」の対象となり、殺害された。その中には多くの伝統舞踊の踊り手もいた。そのため、ポル・ポト時代と続く内戦時代、こうした伝統文化は多くの担い手を失い、消滅しかけていた。文化を取り戻すことは、国民の誇りを取り戻すことに等しい。ボパ・デビ王女の言葉を今一度かみしめたい。

 

(参考原文:https://www.khmertimeskh.com/50662477/mourners-attend-funeral-for-princess-norodom-buppha-devi/)

 

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