カンボジア通信 12月9日版 2

12月9日
新型コロナ、ワクチンの入手に関心集まる
購入のために寄付金38億円

 初めての新型コロナ市中感染で警戒感が高まるカンボジアで、ワクチンの入手が関心の
的になっている。フン・セン首相は保健省などにワクチンの購入・配布方法について具体
的な検討を指示しているという。
 

 

 新型コロナのワクチンについては、日本も参加する国際的な共同購入の仕組み「COVAX
ファシリティ」が一部活用される。この仕組みは、高・中所得国が資金を拠出し、自国用
にワクチンを購入する一方で、途上国にはドナーからの拠出金で購入されたワクチンが供
給される。その量は人口の20%とされる。クメールタイムズ紙によると、これらのワクチ
ンがカンボジアで入手可能になるのは、早くても2021年の初めから半ばにかけてだろう、
としている。
 

 

また、カンボジア政府は、さらにワクチンを購入するための寄付金を国内で募っており
、クメールタイムズ紙によると12月9日までに約3700万ドル(約38億円)が寄せられたと
いう。同紙の報道によると、インドネシアにはすでに120万人分の中国製ワクチンが届い
ており、来月にはさらに180万人分を入手するという。また、タイはアストラゼネカ社と
の間でワクチン購入の合意書を交わし、マレーシアもファイザー社に1280万人分のワクチ
ンを注文したとされる。
 

 

ワクチン入手についてこれまで目立った動きを見せていなかったカンボジアだが、11月
末に初めての市中感染が確認されてからは、ワクチンへの関心が一気に高まった。この市
中感染では、プノンペン都の高級住宅街にある衣料品店ZANDOやPedroを中心にクラスタ
ー感染になったとみられ、これまでの感染者は40人にのぼった。保健省は、これらの店を
11月27日に訪れた人たちに、新型コロナの検査と14日間の隔離を呼びかけている。


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