株式会社イル・ヴリールは、「美容産業の発展」と「女性の起業・経済的自立のバックアップ」を目的として、日本及びカンボジアで職業訓練を実施しています。
令和6年1月23日より、カンボジア労働職業訓練省の傘下である国立起業家イノベーション研究所において、美容カウンセラーコースを開設しました。
現在カンボジアでは経済発展に伴い美容分野の需要が拡大しており、プノンペン市内でも多数のコスメショップやエステサロン、美容クリニックが新設されています。その一方でしっかりと勉強をせずに開業・施術する人々も多く、間違った知識に基づいた技術を提供する場面も多々見受けられます。
美容は直接肌や体に触れるため、健康に大きくかかわる重要な産業です。
そして残念なことに、下記のようなトラブルが発生しているという事実もあります。
・低品質な化粧品を利用したことによる、肌あれや変色などのトラブル
・間違った美容機器の使用による、やけどなどのケガ
本コースでは2年間にわたり、日本基準の美容分野における高度技術と専門知識を提供しております。
経験豊富な日本人講師が定期的に学校を訪問し、学生へ直接「スキンケア」、「マッサージ」、「美容機器の使い方」などの美容技術指導をします。
日本人講師が不在の際も、日本からオンラインで遠隔からの美容技術指導を行い、カンボジア人講師がフォローアップを行います。
美容座学では「セラピストとしての心構え」や日本の強みである「ホスピタリティ」などの基礎から、「マッサージの理論」や「サロンの衛生管理」といった実践的な内容まで扱います。
さらに、受講者の経済的自立及び起業を支援するために、ビジネスに関する講座も実施します。
ビジネス講座においても「経営計画の立て方」などのビジネスにおける基礎知識から、「集客方法」などの実践的な内容まで授業を実施します。
そして2年間のコースを終了した学生に対して、公的な修了証(ハイディプロマ)の発行も行います。
令和6年1月26日には開校式を開催し、ヘン・スアー労働職業訓練大臣、植野篤志特命全権大使にもお越しいただき、本事業スタートに向けて、温かい応援のお言葉をいただきました。
そして同会場にて、国立起業家イノベーション研究所と事業企業パートナーであるTTP Group、そして株式会社イル・ヴリールの3者間にてMoU締結セレモニーを実施いたしました。
この取組はカンボジア政府管轄のオフィシャルニュースでも配信されました。
https://rnk.gov.kh/1706323303 (クメール語のみ)
本事業の取組によって、2年間にわたり基礎的な知識や技術指導のみではなく、実際の労働・店舗運営にむけて実践的な指導まで実施します。
そして「美容産業の発展」と「女性の起業・経済的自立のバックアップ」を目指します。