カンボジア通信
10月8日
カンボジアの人権状況、国連特別報告官が懸念
国連の特別報告官のビティット・ムンタボーン氏は10月7日、ジュネーブで開かれた国連人権理事会でカンボジアの人権状況に懸念を示した。プノンペンポスト紙が報じた。
同紙によるとムンタボーン氏は、カンボジアの人道支援活動、社会保護対策、貧困削減の進捗状況などについて報告した。その中で、人身売買や汚職に関わる活動家やジャーナリストの訴追について言及。また、カンボジアがジェンダー平等指数で170カ国中116位であることを挙げ、女性の政治へのアクセスが限定的であることを指摘した。具体例として、女性の国民議会議議員は17人、上院議員は10人しかいないこと、また地方議会議員における女性の割合は20%に満たなかったこと、などを挙げた。
これに対しカンボジアのジュネーブ国連事務所代表は「評価は不当であり、的外れな見解だ。カンボジアの女性は、指導力や権限を持ち、発展の中で中心的な役割を果たしており、女性の優位性を高め、力を与えるための取り組みを行ってきた」と説明した。また、カンボジアは自由民主主義の道を歩み続ける、と述べた。
(参考:https://www.phnompenhpost.com/national/cambodia-defends-human-rights-record-at-un-session)
出展日本カンボジア協会