カンボジア、デルタ株の感染広がる
カンボジア保健省によると、感染力が強いといわれる新型コロナの「デルタ株」による
感染者の増加が止まらない。8月22日から24日の3日間で、国内では326件のデルタ株によ
る感染が確認された。国内のデルタ株感染は1325件になった。
326件の州別の内訳は、プノンペン137件が最も多く、続いてタイ国境のバンテアイミエ
ンチェイ州84件、ベトナム・ラオス国境のストゥントレン州27件、シェムリアップ25件、
タイ国境オッドーミエンチェイ州15件、ベトナム国境スバイリエン州7件などとなってい
る。クメールタイムズ紙によると、カンボジア全土でデルタ株感染が確認されていないの
はケップとクラチェの2州のみで、そのほかではすべて確認されている。
デルタ株感染は、隣国や外国から戻った移民労働者の感染が目立っている。特にタイ国
境の各州では感染者が増加し、隔離・医療施設で排出されるごみの処理が問題になってい
る。
クメールタイムズ紙によると、バッタンバン州内では現在、1342人の新型コロナ感染者
が11カ所の隔離施設におり、別の1256人が医療センターで治療を受けているという。同州
副知事は「このように多くの人々が隔離・医療センターにいることで、ごみの量が大変増
えている。このごみ処理の問題が今最も大きな課題だ」と指摘する。
バッタンバン市によると、同市では新型コロナの隔離・医療施設からのごみの搬送は、
他のごみと分けている。ゴミ収集の担当者は防護服をつけて、ごみには塩素をかけて運搬
しているという。市長は「ゴミ収集者もまた、最前線で新型コロナとたたかう人々だと考
えている」と、話している。
(参考:https://www.khmertimeskh.com/50922815/326-more-delta-cases-found-in- cambodia-over-100-in-phnom-penh/
日本カンボジア協会出展