カンボジア通信
4月27日
プノンペンのロックダウン、5月5日まで延長
感染者数は1万人超に
カンボジアのフン・セン首相は4月26日、同月28日までとしていたプノンペン都と隣接
するカンダ―ル州タクマウ市のロックダウンを、5月5日まで延長すると発表した。新型コ
ロナ市中感染の拡大が抑制されないための措置。
クメールタイムズ紙などによると、政府は新たにロックダウン地域内を感染リスクの程
度によって赤、オレンジ、黄色の3種類に分け、それぞれに活動制限の内容を決定すると
いう。どの地域がどの色に当たるかは、4月27日現在、まだ発表されていない。
フン・セン首相は同時に、感染が深刻な州から他州に移動した場合、それぞれの州の権
限で新型コロナのPCR検査を実施することができると発表した。州間の移動禁止は解除さ
れているが、特にプノンペン、タクマウ市を含むカンダ―ル州、プレアシアヌーク州から
移動した人に対しては検査を求めることができるとしている。
ロックダウン下にあるプノンペン都では、これまでに266人の違反者が出ているという
。このうち234人は罰金を支払い解放されたが、そのほかの人は、警察で尋問をされたり
、法廷へ送致されたりしている。プノンペンでは原則として外出が禁止されており、食料
品などの買い物のための外出にも制限がある。
4月26日現在、カンボジアの累計感染者数は10,555人。このうち2月20日に発生した市中
感染による感染者は10,006人と1万人を超えた。プノンペンでは今も連日300人以上の新規
感染者が確認されており、感染拡大はおさまる傾向にない。
出典 日本カンボジア協会