カンボジア通信
6月30日
フランス大統領が仲介を申し出 タイ、カンボジア国境紛争
カンボジアとタイとの間で続く国境地帯の領有権をめぐる対立についてフランスのマクロン大統領が6月27日、タイのぺートンタン首相に仲介を申し出たことがわかった。クメールタイムズが報じた。
同紙によるとマクロン大統領は、ぺートンタン首相と電話会談し、タイとカンボジアの緊張緩和に向けた取り組みを支援すると約束した。タイ側によると、この電話会談でぺートンタン首相は、二国間交渉が最も効果的な解決策であることを強調し、タイ・カンボジア合同国境委員会の役割を重視している、とした。
両国の対立は5月末の国境地帯での銃撃戦に端を発するが、6月半ばに、ぺートンタン首相とフン・セン上院議長の電話での会話の内容が流出。ぺートンタン首相がカンボジア側におもねるような発言をした、としてタイ国内では首相辞任を求める抗議行動が起きた。7月1日には憲法裁判所が首相の一時的な職務停止を命じており、タイ内政の混乱をまねている。
(参考:https://www.khmertimeskh.com/501709091/macron-offers-to-help-ease-tensions-between-former-protectorate-cambodia-and-thailand-in-border-row/)
出展日本カンボジア協会