カンボジア通信
2025年11月17日
タイによる米中との「危険な駆け引き」
タイのアヌティン首相は11月10日、カンボジアとの間の和平合意の無期限停止を表明した。両国は今年5月末から対立しているが、10月にはマレーシアとトランプ米大統領の仲介で和平合意に調印していた。タイ側は、和平合意後に国境地帯でタイ人兵士が地雷により負傷、その責任はカンボジア側にあるとしている。
タイ側の姿勢についてクメールタイムズ紙は11月17日付けの社説で、今回の和平合意停止の背景には、悪化するタイと米国の関係があると指摘した。社説によると、タイと、同盟国である米国の距離は広がりつつある。米国はタイに対し、今回の和平合意やレアアースの取り引きを迫り、タイ側が不信感を募らせているという。
一方でタイは中国との距離を縮めている。タイの中国からの武器調達量は米国を上回っている、という調査もあり、9月には中国とタイの共同空軍演習が実施された。
社説は、国境での武力衝突が、タイと米国、そして中国との地政学的競争における危険な駆け引きの道具に利用されている、としてタイ側を批判している。
原文: https://www.khmertimeskh.com/501790647/thailands-dangerous-and-manipulative-dancing-between-us-and-china/
出典元 日本カンボジア協会