カンボジア通信
2月5日
ASEAN外相会議、ミャンマー国軍の代表を招かず
東南アジア諸国連合(ASEAN)の議長国であるカンボジアは、2月16日から17日にプ
ノンペンで開かれるASEAN外相会議に、ミャンマー国軍が任命した外相を招かないことを
決めた。クメールタイムズ紙などが報じた。
同紙によると、ミャンマーを除く加盟国9カ国のうち、マレーシア、インドネシア、シ
ンガポール、ラオス、ベトナム、タイの6カ国はプノンペンを訪れて会議に参加すること
になったという。カンボジア政府によると、今回の判断は、ミャンマーの事態収拾のため
にASEANが合意した「5項目」の施策について進展が見られないことが主な理由だという
。カンボジアはミャンマーに「非政治的な代表を送るように求めた」という。
ミャンマーは昨年2月1日に国軍がクーデターを起こし実権を握った。しかし国民は抗
議行動を続け、多くの人々が命を奪われ、拘束されるなど弾圧を受けている。
この事態を重くみたASEANは国軍による政権を認めず、特使を派遣して関係者の対話と
和解を進めようとしたが実現していない。今年1月から議長国となったカンボジアのフン
・セン首相は、さっそくミャンマーを訪れ国軍トップのミン・アウン・フライン最高司令
官と会談するなど仲介役を担おうとしたが、この姿勢に対し、ASEAN加盟国が反発。各国
の足並みをそろえる意味で、今回の措置に踏み切ったとみられる。
(https://www.khmertimeskh.com/1019056/myanmar-foreign-minister-barred-from-asean-
meet-as-six-nations-confirm-physical-attendance/)
出展日本カンボジア協会