カンボジア通信
プノンペンの市中感染、陽性者は合計78人に
クメールタイムズ紙によると、2月20日に確認されたプノンペンでの市中感染「2・20事
案」は、22日朝までに新たに31人が陽性と診断され、感染者は合計で78人になった。カン
ボジア国内では3回目の市中感染になるが、感染者数としては最大の規模となった。
同紙によると、31人の新規感染者は、カンボジア人と中国人で、年齢は11歳から71歳だ
という。保健当局は現在も感染者の濃厚接触者を追跡しており、陽性者はさらに増える可
能性がある。
またカンボジア保健省は、感染の始まりとなったプノンペン都内のクラブN8など20カ所
以上を「感染者の立ち寄り先」として公表し、2月4日から19日までの間にこれらの場所を
訪れた人に、検査や隔離の実施を呼び掛けている。
さらに教育青年スポーツ省は22日朝、一部の公立・私立学校を「2・20事案」に関連し
て一時閉鎖とすることを決め、通達した。これらの学校の関係者に、感染者や、感染者と
同じコンドミニアムに住む人たちがいることなどが理由。
カンボジアの累積感染者数は22日現在、568人で死者はいない。すでに475人が回復して
いる。タイ、ベトナム、カンボジアなどでは世界でも比較的感染拡大が抑制されていたが
、タイが昨年末から、ベトナムでは1月下旬ごろから国内での感染数が増えていた。カン
ボジアでも市中感染が新たに確認され、政府は警戒を強めている。
出典 日本カンボジア協会より