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カンボジア通信12月16日ⅱ

カンボジア通信

 

 

フン・セン首相、長男フン・マネット氏を後継指名

 

 

カンボジアのフン・セン首相(69)は12月初めに行ったシアヌークビルでの演説で、将来の首相候補として、自身の長男であるフン・マネット陸軍参謀次長(44)を指名した。クメールタイムズ紙などによると、フン・セン首相は「息子が首相になることを支援する」と、述べたという。

フン・セン首相は在任期間が36年を超える。今回の演説で「交代時期」には言及しなかかったが、「選挙による勝利」が必要であると述べたという。地元紙によると、首相の後継指名について、首相が党首を務めるカンボジア人民党は「フン・マネット氏は首相にふさわしいカンボジア人であると強く支持する」との声明を出した。

フン・セン首相が率いる人民党は、2018年の国民議会選挙ですべての議席を独占した。最大野党のカンボジア救国党は、この選挙の前に憲法裁判所により解党されており、政治活動ができない状態にある。フン・セン政権による野党勢力への弾圧は国際的な非難を浴びたが事態に変化はなく、2023年に控える次期選挙でも人民党の優勢は変わらない可能性が高い。2022年には、カンボジアは東南アジア諸国連合(ASEAN)の議長国を務める。フン・セン首相はここで国内外に実績を示し、長男への禅譲に向けた足場を固めたい考えだ。

 

(参考:https://www.khmertimeskh.com/50982637/gen-hun-manet-gets-overwhelming-support-as-future-prime-minister/

日本カンボジア協会出展