カンボジア通信
カンボジア、入国制限の緩和を検討
新型コロナ新規感染者は「減少傾向」
カンボジア政府は、新型コロナワクチンを接種し、比較的リスクの低い国から来訪する
外国人客を、隔離期間なしに受け入れる方法についての検討を開始した。10月上旬のプチ
ュンバンの連休後も、急激な感染者増がみられなかったことから、入国制限の緩和に向け
て議論をしているという。クメールタイムズ紙が報じた。
保健省報道官によると、政府の新型コロナ対策委員会は、経済活動を回復するために入
国制限を緩和する戦略を話し合っているが、実現するためには国民が予防策を徹底するこ
とも必要だ、との見方を示している。また、報道官は、観光省がすでに緩和対象国となる
感染低リスク国について検討を開始していると述べた。
また報道官は、プチュンバンの連休で多くの人が移動したにもかかわらず、新規感染者
の急激な増加はみられなかった、と指摘。これは極めて高いワクチン接種率が奏功した、
としている。
労働省報道官はクメールタイムズ紙に対し、「プチュンバンの連休後、17万人以上の労
働者が新型コロナの検査を受けたが、そのうち陽性と診断されたのはわずか462人だった
。これはワクチン接種が進んだこと、そして各工場が安全策を徹底したこと、そして一人
ひとりの労働者が予防策を守ったことによる成果だ」と、述べた。
ただ一方で、プノンペン都は感染リスクの高い経済活動として、映画館、カラオケ、ナ
イトクラブ、ビアガーデンなどの娯楽施設の営業停止を、15日からさらに14日間延長する
ことを決めた。私的な会合の人数制限は15人から50人に拡大されたが、警戒は続いている
。
カンボジア全国の新規感染者は1日200人台に減少しており、累積で約11万6,000人。死
者は10月14日現在で2,584人となっている。
(参考:https://www.khmertimeskh.com/50952213/opening-move-ministries-mull- quarantine-free-entry-for-international-visitors/
出典日本カンボジア協会