カンボジア通信
カンボジア、新型コロナの死者4人に
カンボジア地元紙の報道によると3月22日、プノンペンのクメール・ソビエト友好病院
で、新型コロナにより75歳のカンボジア人男性が亡くなった。新型コロナによる国内の死
者は4人目となる。
カンボジア国内では2月20日に発生したプノンペンの市中感染が国内10州にまで広がり
、深刻な事態となっている。この市中感染で陽性となった46歳の男性が3月19日に死亡。
これがカンボジアで初めての新型コロナによる死者となった。続いて19日には人気歌手の
65歳の母親が死亡。さらに同日、46歳の男性が死亡した。
カンボジアでは昨年1月末に初めての新型コロナ感染者が確認されて以来、1年以上、死
者が確認されていなかった。しかし、2月20日の市中感染をきっかけに感染者数も急激に
増え、3月22日朝現在で合計1753人にのぼった。このうち2月20日の市中感染による陽性
者は1233人で7割を占めている。
なかでも感染が深刻なプノンペンは、感染者が確認されたマンションや店舗が一時封鎖
されている。プノンペン都全体のロックダウンは実施されていないが、外出を控える人が
多く、街は閑散としている。また、ベトナム国境のカジノ街で大規模なクラスター感染が
発生しているカンダル州は、感染地域内でのすべての営業を停止するなど事実上のロック
ダウンをしている。
さらにカンボジア教育青少年スポーツ省は全国の教育機関に対し、オンライン授業の実
施を指示。文化芸術省は、全国で映画館や博物館の一時閉鎖を命じた。
(参考:https://www.khmertimeskh.com/50828439/covid-19-claims-yet-another-life-in- cambodia-to-bring-total-deaths-to-4/
出典 日本カンボジア協会