カンボジアの今

カンボジア通信2月17日

カンボジア通信

 

2023年2月17日

 

園芸用プラスチックごみは環境への脅威に

 

 

カンボジア環境省は、このほど民間調査会社が実施した調査で、国内の園芸農家が1ヘクタールで年間600キロ以上のプラスチックごみを排出している、と発表した。カンボジア政府は、環境への大きな負荷になると指摘している。クメールタイムズが報じた。

同紙によると、この調査は、インドネシアとカンボジアのシンクタンクによるもので、ニュージーランド政府などが支援した。それによると、カンボジアの園芸農家が年間で1ヘクタール当たり390キロから625キロのプラスチックごみを排出していることが分かった。また報告書は、カンボジアでのごみ回収インフラはまだ十分ではなく、農家はプラスチックごみをその場で埋めるか、燃やすか、違法投棄をしている、と指摘。「主要なプラスチックごみである除草フィルムは、農地に残り、マイクロプラスチックとなり土壌や河川や地下水に流れ込む。それが植物の成長を阻み、農業の持続性と食品の安全性に脅威を与えている」と、している。

一方で調査の報告書は、「30%の農家が年間2,000ドル以上の利益を得ており、生物分解性のあるプラスチックの使用に意欲的である」ともしている。

環境省はこれらの調査を受けて、関係省庁と協力して、プラスチックごみがなるべく出ないようなテクノロジーや生物分解性のあるプラスチックの使用を推進したい、としている。

 

(参考:https://www.khmertimeskh.com/501240198/concern-over-agri-plastics-waste/

出展日本カンボジア協会