5月29日
カンボジア政府、電気自動車の普及に取り組み
プノンペンポスト紙によると、カンボジア国内で2022年前半に登録された電気自動車は
84台で、前年同期比で9倍以上に伸びたことが分かった。カンボジア公共事業交通省が発
表した。
同紙によると、カンボジアでは2021年以降、合計で148台の電気自動車が登録されてい
る。このうち38台は2輪車または3輪車だという。カンボジア政府は、「カーボンニュート
ラルに向けた2050年までの長期戦略」で、2050年までに四輪車の4割と二輪車の7割を電
気自動車にする目標を掲げている。
公共事業交通省によると、電気自動車の利点は、大気汚染など地球環境への負荷が少な
いことに加え、コストが低いことだという。同紙によると、ガソリン車の場合100キロ走
行するのにかかる燃料費は約10ドルだが、電気自動車の場合は4ドルだという。
一方で、電気自動車の普及は電力消費の増大を伴うため、国内に発電所を増設し、また
路上の充電ステーションの設置も増やすなどの対応が必要で、速やかに普及させるために
はさまざまな課題が残る。また、国内での製造は難しいため、電気自動車の輸入税を下げ
るなどの優遇措置を検討する必要もある。
電気自動車は世界各地で急速に普及しており、欧州では2035年以降、ガソリン車とディ
ーゼル車の新車販売が禁止されることになっているという。
(参考https://www.phnompenhpost.com/business/more-cambodians-drive-evs-govt-looks-
investors)
出展日本カンボジア協会