カンボジア通信
3月12日
カンボジア政府、
新型コロナ抗ウイルス薬の製造を許可
カンボジアのフン・セン首相は国内の製薬会社に、新型コロナウイルス感染症に対する経口抗ウイルス薬「モルヌピラビル」の製造を認めた。プノンペンポスト紙が報じた。
カンボジア保健省報道官によると、この製造承認の狙いの一つは、モルヌピラビルの価格を下げることだという。また、そのほかの新型コロナ治療薬についても認めるとしており、「間もなく、多くの薬が正規の薬店で容易に手に入るようになるだろう」と、している。
報道官は、新型コロナの治療薬の不足を心配することがないように呼び掛け、もし不足が起きたとしても、中国の伝統医薬なども新型コロナ治療に効果があるとされているので利用できる、と話した。
プノンぺンポスト紙によると、カンボジア国内では現在、モルヌピラビルの販売は政府が管理している。1箱が55ドルだったが、3月14日より値下げされ50ドルで販売される。政府はモルヌピラビルについて、新型コロナの症状が軽症から中等症である成人の患者が服用できる、としており、民間病院などで販売される際には60ドルを超えてはならない、とした。また、個人や病院の購入できる上限の個数も定めた。
カンボジア国内では、オミクロン株による新規感染者が、減少傾向にあるものの1日に200人以上という状態が続いている。
(https://www.phnompenhpost.com/national/hun-sen-okays-local-production-covid-medication)
出展日本カンボジア協会