カンボジア通信
クメール正月、連休は予定通り
市中感染はさらに拡大
カンボジアのフン・セン首相は3月21日、カンボジア独自のクメール正月の連休をカレ
ンダー通り4月14日から16日までとすることを発表した。一方で国民に対し、不要不急の
移動を避け、新型コロナ感染予防対策を徹底するように求めた。
地元紙の報道によるとフン・セン首相は、公的機関の職員はすべて、4月14日から16日
のクメール正月に連休を取得することができるとした。民間企業については、雇用主と労
働者との合意のうえ、連休とする。また民間企業の雇用主は、労働者がクメール正月の連
休を返上し、代わりに他の休日と合わせた時期に取得したいと希望した場合は、話し合い
をしなくてはならない、としている。
フン・セン首相は、新型コロナ感染予防を徹底すること、感染の危険性の高い地域への
不要不急の移動を避けること、宗教行事を含めたイベントや集会を開かないこと、を国民
に求めた。
カンボジア国内では、2月20日にプノンペンで発生した新型コロナの市中感染拡大が今
も続き、1カ月余りが過ぎても収束する気配をみせていない。3月22日現在で市中感染によ
る陽性者は1233人に上っている。プノンペンだけでなく他州でもクラスター感染を発生さ
せるなど、昨年1月末にカンボジア初の新型コロナ陽性者が確認されてから、最も深刻な
事態になった。カンボジア政府は昨年のクメール正月の連休を返上、8月に振り替え連休
を設定したこともあり、今年の動向が注目されていた。
(参考https://www.khmertimeskh.com/50828067/prime-minister-announces-three-day- khmer-new-year-holiday/
出典 日本カンボジア協会