カンボジア通信
9月30日
住宅選び
8割が「安全性」を最重視
カンボジアの不動産ディベロッパー「アーバンランド」の調査によると、カンボジアの都市住民が住宅を選ぶ際に最も重視するのは「安全性の高さ」であることが分かった。また、新型コロナによるリモートワークがカンボジアでも広がったものの、多くが自宅には仕事用の部屋を持たないことも明らかになった。
「住宅の未来」と名付けられたこの調査は、10カ月にわたり、都心部に住む170人を対象に実施された。社会の変化の中で、住宅に求められるもがどのように変化しているかを探る調査だったという。
それによると、住宅を選ぶ際に最も重視するのは、安全性の高さで、続いて騒音、環境汚染、駐車場、隣人や地域の人間関係、であった。
また、調査対象のうち84%が自宅で仕事をしている、と答えたが、仕事用の部屋は特に持っておらず、ベッドルームかリビングルームで仕事をしており、効率が良くないと感じている、と答えた。
カンボジアの都市部では、新しいコンドミニアムや住宅が次々に建設されている。しかし調査によると、回答者の多くが、最新の建物は外観や共用部分が豪華にデザインされ、住居部分の機能性を高めるデザインにはなっていない、と考えているという。
アーバンランドの代表で建築家であるホック・カン氏は、「質の高い住宅とは、単に値段が高かったり、広かったり、外観が美しかったりするだけではなく、住む人のライフスタイルをどれだけ考えているか、という点を見なくてはならない」と、話している。