カンボジアの海外移民労働、28億米ドルを送金
カンボジア労働職業訓練省によると、2019年に海外で働くカンボジア人が母国に送金した額は28億米ドルにのぼった。プノンペンポスト紙が報じた。
同紙によると、2019年の1年間で68,040人が就労のために海外へ渡った。行先は、タイ、韓国、日本、シンガポール、香港、マレーシア、サウジアラビアが中心だという。
中央銀行によると、2018年の海外移民労働者からの送金額は約14億米ドル。1年で2倍にも伸びたことになる。
プノンペンポスト紙は、日本の工場で働いているという32歳の男性の声を掲載している。男性は、ストゥントレンに暮らす家族に毎月500米ドルを送金しているという。一カ月の給料は約1300米ドル。「農業をしているカンボジアの家族は、送金のおかげで家を拡張し、より良い暮らしをできるようになった。そして、私自身も、技術や知識を増やすことができた。帰国後にはこの経験を生かせる仕事に就きたい」と、話した。
カンボジアでも海外就労と就労者からの送金は、国の経済活動を支える柱のひとつになりつつある。国民の10%が海外で働くフィリピンほどではないものの、隣国タイや韓国など、活発に人が往来する。一方で、移民労働者の生活や労働環境をめぐる問題もあり、特にタイでは、バンコクの最大スラムに「カンボジアコミュニティ」ができているという。
(参考原文:https://www.phnompenhpost.com/business/migrant-remittances-total-28b-last-year)
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