カンボジア通信 11月26日版

11月26日

ANA直行便が運航を再開
週2便で12月から

 ANAは11月25日、新型コロナウイルスの影響で運休していた成田・プノンペン直行便の運航を再開すると発表した。ANAの直行便は、4月半ばより運航を休止していた。
 

 

 ANAの発表によると、成田・プノンペン直行便は、基本的に水曜と土曜の週2便。12月2日が再開第一便となる。ただし、12月20日から1月31日は運休し、その期間中1月9日と23日だけは運航する。使用機材はB788(184席)で、成田発午後4時、プノンペン着午後9時。またプノンペン発は午後10時50分で、成田着は翌日の午前6時40分となる。
 

 

 カンボジアでは、カンボジア在住の日本人でつくるカンボジア日本人会やカンボジア日本人商工会が、日本との唯一の直行便であるANA便の運航再開を求めて署名活動をするなど、熱心な働きかけをしてきた。
 

 

 しかし一方で、カンボジア政府による入国の条件は厳しくなってしまった。11月初めにカンボジアを訪れたハンガリーの外交団が次の訪問地のタイで新型コロナ陽性であったことが判明。検査の結果、4名の国内感染者が確認された。カンボジアではそれまで約300人の感染者が確認されていたが、そのほとんどが空港で入国時あるいは到着13日目の検査で判明した人たちだ。つまり、国内で感染が広がった例はほとんどなく、首相や閣僚までが自主隔離をした今回の感染を、政府当局は「11・3事案」と呼んで警戒を強めた。
 

 

その結果、カンボジア政府は11月18日以降、入国を希望するすべての人に対し、PCR検査など従来の条件に加え、政府指定ホテルでの14日間の隔離を強制的に実施することにした。これまでは到着時のPCR検査で本人や同乗者が陰性であれば、自宅などでの自主隔離が認められていたが、11月18日以降は全員が政府が指定したホテルに振り分けられる形で強制隔離となった。入国した人は、ホテルの自室から外には出られない状態となり、滞在費など経費はすべて自己負担となるため、在留邦人からは「在住者や長期滞在者にとっては入国するなと言っているようなもの」と、不満の声が上がっている。
 

 

ただし在カンボジア企業による経費支払い保証を受け、14日以内の滞在で出国する人については、本人および同乗者すべてが陰性である場合に限り、事前に登録した訪問地での活動が認められる。
 


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