カンボジア通信
11月9日
プノンペン、カンダールの教育施設など閉鎖
訪問したハンガリー外相のコロナ陽性で
カンボジア教育青少年スポーツ省は11月8日、プノンペンとカンダール州の公立、私立すべての教育施設について、
新型コロナウイルス感染予防のために2週間の閉校とするよう指示を出した。学校はリモート授業で対応する。
カンボジアを公式訪問したハンガリーのシーヤールトー外務貿易相が、次の訪問先だったタイで
新型コロナ陽性と診断されたことに伴う措置。
クメールタイムズ紙によると、同省が把握しているハンガリー外務貿易相の接触者は、
イベントや食事会などに参加した空手クラブ、私立学校8校の生徒や保護者の一部、州教育省関係者ら。
カンボジア保健省によると、教育関係者も含め、接触者の総数は900人以上にのぼるとみられる。
教育省はすべての接触者について、自己隔離をするように呼びかけているが、学校での感染拡大という
最悪の事態を避けるために全校閉鎖に踏み切ったという。
また、カンボジア保健省も8日、カラオケやクラブ、映画館や博物館などの
娯楽施設を全国的に休業するよう指示を出した。
ハンガリー代表団の訪問に際しては、フン・セン首相ら複数の閣僚も会談をしており、
首相を含む政府内のすべての接触者が検査の上、自己隔離している。
現在までのところ、フン・セン首相は陰性だったが、外務貿易相の護衛担当だったカンボジア人の
男性1人の陽性が確認されている。
カンボジア国内のコロナ感染者は11月9日現在、297人になっている。このうち288人は回復しており、死者はいない。
保健省によれば297人の9割以上が外国由来の感染であり、今回の護衛担当者の感染を外国由来とすれば、
5月下旬以降、国内での市中感染は確認されていない。