カンボジア通信
10月16日
カンボジア、中国とのFTA締結
スピード妥結で投資増に期待感
カンボジアと中国は10月12日、二国間貿易協定(FTA)に合意、両国の代表がプノンペンのピースパレスにおいて署名した。
プノンペンポスト紙によると、今年1月から7月までの間に実施された3回の交渉で妥結した。
同紙によると、フン・セン首相と、来訪中だった中国の王毅外相が見守るなか、
合意書には、カンボジア商業省のパン・ソラサック大臣と、中国商務部の鐘山部長の代理として王文天・駐カンボジア大使が署名した。
ソラサック大臣は「カンボジアにとって二国間では初めてとなる自由貿易協定である。
長く友好国であり、戦略的なパートナーでもある中国との間で、より一層絆が深まるだろう」と、述べた。
また、テレビ会議システムで参加した中国商務部の鐘山部長は、FTA締結を
「両国の経済的関係を発展させる新たな一歩である」と、歓迎した。
FTAは、両国内での手続きが完了した後、30日以内に発効する。
同紙によると、このFTAには、物品貿易だけでなく、税関手続きや貿易の円滑化、
投資協力や経済技術協力など幅広い内容が含まれており、中国からの投資がさらに拡大することが見込まれるという。
また、今回のカンボジア・中国FATで関税を免除されるカンボジア製品は340品目余りにのぼるという。
コショウ、乾燥唐辛子、カシューナッツ製品、はちみつ、野菜、魚、豚肉、鶏肉など農産物が中心で、
中国への輸出品の98%にあたるとしている。