カンボジア通信
7月31日
カンボジア政府、国内の20校を再開へ
カンボジア政府は、新型コロナウイルス感染予防のため3月から休校にしていた国内の教育機関の一部について、8月からの再開を許可した。再開されるのは、「第一段階」として、感染予防策を高い水準で実施していると認められたプノンペン、シェムリアップ、バッタンバンの20校。
プノンペン日本人学校も第一段階の再開校に含まれている。
クメールタイムズ紙などによると、20校の多くはインターナショナルスクール。各校が教育省との間で、「一教室に15人以上は入れない」など感染予防策の徹底について確約する合意書を交わすという。
カンボジアでは休校中も各学校でリモート授業を行うなどの対応をしていたが、一部の学校では休校中の授業料支払いをめぐり、学校側と保護者側が対立する事態も起きており、早期再開を望む声が高まっていた。しかしカンボジア政府は、「教室が感染拡大の温床になりかねない」として一斉再開には慎重な姿勢を崩さず、各校の感染予防策の内容に応じ、3段階で再開を進めることにしている。
7月30日現在、カンボジア国内で感染が確認された人は234人で、死者はいない。また、そのうち多くが外国人や外国で感染したカンボジア人、または彼らとの濃厚接触者とみられ、感染経路不明者が多く出る市中感染はまだ確認されていない。