中国人1000人以上をカンボジア国内で逮捕
クメール・タイムズ紙によると、2019年だけですでに1000人以上の中国人がカンボジア国内で逮捕されているという。10月17日、在カンボジアの中国大使館が公表した内容をもとに伝えられた。
在カンボジア中国大使館がフェイスブックで公表した内容によると、2019年は中国とカンボジアの司法当局が連携を深め、カンボジア国内での中国人犯罪者の摘発が増えた。摘発された者たちの容疑は、オンライン詐欺、売春、違法薬物などで、多くが中国に強制帰国させられた。
カンボジア国家警察の資料によると、カンボジア国内には約25万人の中国人が暮らし、就労している。そのうち10万人ほどはプノンペンとシアヌークビルに集中しており、特にシアヌークビルにはオンライン・カジノの関係者が多く在住しているといわれる。シアヌークビルは、短期間に膨大に流入した「中国マネー」をあてにした投資が相次ぎ、建築ラッシュとなっていた。
流れを変えたのは今年6月。建築中のビルが未明に倒壊し、その中で寝泊まりしていた作業員8人が死亡する惨事が起きた。ビルの所有者が中国人だったことや、建築許可を得ていなかったことから、「中国マネーをあてにしたずさんな工事が原因」と、一気に中国批判が高まった。
一方でカンボジア政府は、中国政府がオンライン詐欺など国際犯罪の摘発に各国の協力を求めたこともあり、自国内の中国人による犯罪対策に乗り出した。今年8月には、犯罪の温床ともなりかねないオンライン・カジノのライセンス発行を停止。また、中国政府と犯罪摘発のために協力する部署を設置し、シアヌークピルやプノンペンなどで、相次いで大規模な犯罪集団の摘発をしている。
(参考原文:https://www.khmertimeskh.com/50652205/more-than-1000-chinese-suspects-arrested-this-year/)
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