150人以上が「落第」に抗議
高校卒業試験
プノンペン・ポスト紙などによると、先日行われた高校卒業試験で、「落第」などとされた生徒150人以上が結果を不満として教育青少年スポーツ省に抗議した。
カンボジアでは、高校3年生にあたる12年生は全国共通の「卒業試験」を受ける。結果はAからFの5段階で示され、Fの不合格とされた生徒は卒業をあきらめるか、次年度の試験を受け直すことになる。
5年ほど前までは、この試験でカンニングや教師の買収などの不正が横行。2014年度にはついに教育大臣の号令のもと、不正撲滅の大改革が実施された。その結果、80%以上だった合格率が25%程度にまで落ち、社会に衝撃を与えた。
以後、不正撲滅だけではなく、教員の養成などの教育改革は続き、9月10日に発表された今年度の結果は、受験者11万7,000人中、67.54%にあたる79,000人余りが合格した。
ところが今年度は、この結果に疑問を持つ生徒が続出した。地元紙には、「ふだんの成績ならAかBのはずなのに不合格だった」「学校へ来ていない生徒が合格して、勉強した自分が不合格なのはおかしい」などの声が掲載された。
生徒たちは、「もう一度点検してほしい」「採点の基準を明示してほしい」との嘆願書を教育省に提出。これを受け教育省は9月11日、結果をレビューする委員会を設置することを表明した。どのような作業をするかは明かされていないが、「採点に誤りがないこと」を確認するとしている。
プノンペン・ポスト
https://www.phnompenhpost.com/national/more-150-students-protest-grade-12-results
クメール・タイムズ
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