カンボジアの今

カンボジア通信3月7日

カンボジア通信
カンボジア地方選挙、2022年6月5日に実施へ

カンボジアのフン・セン首相は3月、5年に一度実施される地方選挙について2022年6月5
日に行うことを発表した。
カンボジアの地方選挙は、全国1600余りの村や地区で、村・地区評議会の議員を比例代
表制で選出する。選挙により第一党になった党の立候補名簿第一位の候補者が、村・地区
長となる。
前回2017年6月4日の地方選挙では、フン・セン首相の与党・カンボジア人民党が全体
の約7割にあたる1156村・地区で第一党となった。最大野党の救国党は489村・地区で勝
利した。人民党の圧勝にみえるが、得票率をみると人民党が50.8%、最大野党だったカン
ボジア救国党が43.8%であり、接戦だったことがうかがわれる。しかし同年11月には、救
国党が解散を命じられ、救国党が得た村・地区の議席は他党に振り分けられている。
地方選は、その翌年に実施される国民議会選挙(総選挙)の前哨戦と位置づけられるこ
とが多い。前回2018年の総選挙は最大野党不在のまま実施され、125議席のすべてを人民
党が独占しており、今回の総選挙でも与党の「安定」を揺るがす野党の存在はない。した
がって、国民が与党をどう評価するか、投票率が「信任」の指標のひとつとなるとみられ
る。
(参考:https://www.khmertimeskh.com/50820832/commune-election-in-june-next-year- cpp-determined-to-defend-seats/

出典 日本カンボジア協会