カンボジアの今

カンボジア通信3月12日

カンボジア通信
カンボジアで初めての新型コロナ死者

カンボジア保健省の発表によると、3月11日午前、プノンペンのクメール・ソビエト友
好病院に新型コロナ感染で入院していたカンボジア人男性(50)が死亡したと発表した。
新型コロナによる死者はカンボジア国内では初めて。
地元の報道などによると、男性はプノンペン在住だが、プレアシアヌーク州で、新型コ
ロナに感染した中国人が乗った車を運転していた。2月27日に陽性と診断されていた。
カンボジア国内ではプノンペンを中心に市中感染が拡大しており、「2・20事案」と呼
ばれている。3月11日朝までに、プノンペン、プレアシアヌーク州、プレイベン州、カン
ダ―ル州など国内10州で652人の感染者が確認されている。今回亡くなった男性も、2・20
事案で感染した中国人を車に乗せたとみられている。
2・20事案により、プノンペンやプレアシアヌーク州では感染者が確認されたマンショ
ン、ホテルなど多くが封鎖された。隔離措置となった建物では住民すべてが検査を受けて
いる。プレアシアヌーク州のシアヌークビルでは貨物や緊急車両以外の通行を禁止する措
置をとっており、それ以外にも村や地区ごと封鎖したり、州境で検問を設けたりしている
場所がある。国内の移動は禁止されていないが、検問や封鎖により制限されている。
また、カンボジア政府は、隔離中の場所から逃げ出した場合の罰則などを設けた新型コ
ロナ予防法案の早期成立を目指して国会に提出。国会での審議が続いている。

(参考:https://www.khmertimeskh.com/50823659/first-covid-19-death-shatters- cambodias-14-months-record-without-a-single-death/

出典 日本カンボジア協会