カンボジア ケム・ソカー氏 各国大使と会談 5月27日版

ケム・ソカー氏、各国大使と会談

与党、「価値観に理解」にけん制

 

クメールタイムズ紙によると、カンボジア最大の野党だったカンボジア救国党の前党首、ケム・ソカー氏が、在プノンペンの各国大使と面談を重ねている。同氏は5月初め、フン・セン首相と義母の葬儀で面談した。

同紙によると、これまでの数日間でケム・ソカー氏が面談したのは、欧州連合、ドイツ、フランス、オーストラリア、スウェーデン、米国、日本の各カンボジア駐在大使。このうち日本大使館は、クメールタイムズの取材に対し、「会談では、三上大使が、ケム・ソカー氏とフン・セン首相との最近の階段を歓迎することを伝え、新型コロナウイルス感染拡大下におけるカンボジアと日本との友好的な関係の維持について意見を交わした」と、答えたという。

 

ケム・ソカー氏は25日に自身のフェイスブックで「カンボジア国民、進歩的な民主国の大使たちに対し、私の現在の立場にもかかわらず、対話の機会を与えていただいたことと、私が最も基本とする価値観について理解をいただいたことに感謝する」と、記している。

一方で、与党カンボジア人民党の報道官は、ケム・ソカー氏が自分の価値観を理解してもらった、とする発言について、「ケム・ソカー氏は外国と共謀してカンボジアでカラー革命を起こそうとしていたとされる。彼の基本的な価値観とは、彼を訪問した数カ国が理解したに過ぎない。ほかの200余りの国はどうなのだろうか」と非難した。

 

ケム・ソカー氏は2017年9月、フェイスブックにオーストラリアでの演説の動画を掲載した直後、突然逮捕された。このため、党首を務めていたカンボジア救国党は解党命令を受け、解党。幹部ら主要メンバーは5年間の政治活動の禁止を言い渡された。ケム・ソカー氏自身は拘束を解かれ自宅軟禁下にあったが、現在は国内移動の自由が認められている。裁判は、新型コロナウイルスの影響で保留されたまま止まっている。

 

(原文:https://www.khmertimeskh.com/50727187/sokha-reviews-his-meetings-with-several-foreign-diplomats/


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